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キプロスで押収されたオスマン帝国の難破船が発見される
写真: エニグマの回収
英国のサルベージ会社エニグマ・リカバリーズが発表した情報に基づいて、地中海東部で5年前に複数の難破船が深層で発見されたという報告が最近見出しになった。
しかし、キプロス・メールの報道によると、エニグマ社がROVを使って現場から回収した遺物は当時キプロスが押収しており、現在同島の考古局は同社を激しく非難し、古代の難破船を違法に発掘していると非難している。
17世紀の難破船から遺物を回収する際にリマソールを拠点としていたこの救助者らも、「暴力的に物品を取り出し、その状況を破壊した」として同省から非難されている。
エニグマ・リカバリーズは、キプロスとレバノンの間にある領海外のレバント盆地の深さ約2キロで、ヘレニズム時代、ローマ時代、初期イスラム時代、オスマン帝国時代の難破船十数隻を発見したと報告した。
600年代に建造された全長43メートルのオスマン帝国の貿易船から、約1630点の工芸品が回収されたと言われている。
発見物には、中国の明時代の食器やカップ360点のほか、ベルギー、イタリア、スペインからイエメン、インドに至るまでの国々から出土した、ガラスや陶磁器からお香や胡椒に至るまでの品物が含まれていた。
しかし、エニグマの調査船がリマソールに戻ったとき、これらの遺物は貨物としてリストされていないという理由でキプロスの税関職員によって押収された。
エニグマは当局がこれらの品物を競売にかける予定だったと主張しているが、古物局はこれを否定し、エニグマは「違法な水中発掘活動でキプロスや他の国々、さらにはユネスコを含む国際機関にもよく知られている」と反論した。 。
2020年4月8日
キプロスの運輸・通信・工務省の一部である同局は、エニグマ社自身が物体を売却する意図が「米国証券取引委員会に提出された文書で明らかだった」と述べている。
エニグマ社は、キプロスが文化的出土品を貨物として記載することを義務付けていることを船の乗組員が知らされていなかったと主張している。また、考古学の慣例に沿って遺物を記録したとも主張しているが、考古局は品物の保存を監督しており、自らの記録によってそれらの「暴力的な抽出」が明らかになったとしている。
同省は、「キプロス共和国のすべての海域における水中文化遺産の保護を強化するため」、最近古遺物法を改正したと付け加えた。